魔法少女ちゃんの小説を書きました!!見てってください!!

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【第1話:ステッキは、ゴミ捨て場に】

黒百合 煌蘭(くろゆり きらら)は、どこにでもいる、ごく普通の女の子だった。
窓の外を眺めれば、校庭の隅で、いつも通りクラスメイトに囲まれて笑っている魔法少女が目に入る。キラキラと輝くその存在は、煌蘭にとって、遠い憧れそのものだった。自分もいつか、周りの人たちみんなから注目されるような、特別な存在になりたい。そんな大きな夢を抱え、彼女はうつむいた。
机に置かれた教科書には、鉛筆で殴り書きされた「死ね」の文字。
煌蘭は、ただそっとそれを消しゴムで消すしかなかった。スクールバッグの中には、いつの間にか入れられたゴミ。上履きは、毎日のように隠され、見つからない。煌蘭にとって学校は、息をすることさえ苦しい、暗く冷たい場所だった。いじめは日に日にエスカレートし、彼女は次第に夢も希望も失いかけていた。
もう、何のために生きているのかもわからない。
そう、ぼんやりと思いながら、いつもの帰り道を歩く。太陽はすでに沈みかけ、空は鮮やかな紫色に染まっていた。煌蘭の足は自然と、いつもとは違う道へ向かう。辿り着いたのは、町外れにある古いゴミ捨て場だった。
風が吹き荒れ、ゴミ袋がカサカサと音を立てる。その中を、煌蘭はあてもなく歩いた。すると、ふと目に留まったものがあった。誰かに捨てられたのだろう、錆びついた自転車の横で、一本のステッキが寂しそうに転がっている。星の形の飾りがついた、おもちゃのようなステッキ。それは、まるで煌蘭の心を映し出すかのように、ひっそりと、そして悲しげにそこに存在していた。
「何、これ…?」
煌蘭は、そっとそれを手に取った。冷たい感触。だが、なぜか不思議と心が落ち着く。その瞬間、ステッキがぼんやりと淡い光を放ち始めた。
「えっ…?」
光は徐々に強さを増し、煌蘭を包み込む。温かく、優しい光。それはまるで、長い間凍りついていた心を溶かすかのように、彼女の体を満たしていく。そして、光が消えた後、煌蘭は信じられない自分の姿に気づいた。
フリルのついた可愛らしいワンピースに、きらめく星の髪飾り。手には、あのステッキが、まるで最初から彼女の持ち物だったかのように握られている。煌蘭は、ゴミ捨て場に映る自分の姿をただ見つめることしかできなかった。
これって、もしかして…。
その時、遠くから悲鳴が聞こえた。煌蘭のいた場所から少し離れた路地裏。誰かが何かに襲われているようだ。煌蘭は、考えるよりも先に走り出していた。その足は、驚くほど軽やかで、あっという間に声のする場所へ辿り着いた。
そこにいたのは、見るも無残な姿をした怪物。そして、恐怖で腰を抜かした一人の女性。怪物は、その大きな爪を振り上げ、女性に襲いかかろうとしていた。
「いやっ…!」
女性の悲鳴が響き渡る。その時、煌蘭の頭に、ある言葉が閃いた。
「す、すのー、どろっぷ…あっ、いや!スノードロップ・ワスレナル・カーネーション☆」
わけのわからない言葉。だが、ステッキを構えたその瞬間、ステッキの先から、まばゆい光が放たれた。光は、怪物を包み込み、ゆっくりと消滅させていく。怪物が消えた後には、小さな光の粒が残るだけだった。
「あ、ありがとう…!」
女性は、煌蘭に向かって泣きながら感謝の言葉を口にした。
「あなた、もしかして魔法少女ちゃん…?」
女性の瞳は、まるで憧れの人を見るかのように、キラキラと輝いていた。その言葉に、煌蘭の胸は、温かい光で満たされていく。
魔法少女。
その響きは、かつて遠い憧れだったはずなのに、今はもう、この手の中にあった。皆から「助けてくれてありがとう!」と頼りにされ、理想の自分になれたことが嬉しかった。魔法少女として生きることに、自分の存在理由を見つけ、煌蘭の毎日が輝いて見えた。
この輝きは、きっと永遠に続く。
煌蘭は、そう信じて疑わなかった。

きゃろっと
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