短編小説「水色のジブン」

短編小説「水色のジブン」
代理ちゃんの小説やっとできたあ!!今回は6話まで書く!!エピローグは書くかわかんない、、、、

短編小説「魔法少女は報われない☆」 https://magma.com/artist/user-hz711z/posts/68a6f4b71b0f8291214fc6f9
次回 https://magma.com/artist/user-hz711z/posts/68bbec7b633e4b8fed0974d0

第1話 白い世界と嘘の笑顔

一年中、雪が降り続く、白い世界。 その世界で、『小鳥遊 葉月』は、今日も明るく振る舞っていた。教室はストーブの熱気と賑やかな話し声で満ちている。葉月は、誰かが冗談を言えば大袈裟に笑い、困っている人がいれば「手伝おうか?」と声をかけた。その姿は、誰もが憧れる、太陽のような存在。それが、彼女が必死に作り上げた「小鳥遊 葉月」だった。
家に帰ると、葉月の頬から笑顔が消える。玄関を開けると、ひんやりとした空気が葉月を迎え、親戚の冷たい視線が彼女を刺す。 「おかえりなさい、葉月ちゃん」という言葉を、彼女は一度も聞いたことがない。 夕食を一人で済ませ、自室にこもる。窓の外は、相変わらず真っ白な雪が降り積もっている。 「私を心から愛してくれる人なんて、どこにもいない」 幼い頃、両親が離婚し、妹の煌蘭と離れ離れになったあの日から、葉月はそう信じて生きてきた。 学校でどんなに明るく振る舞っても、家での孤独が彼女の心を蝕んでいく。 本当の私は、どんな人間だったんだろう? そう考えるたびに、胸の奥が締め付けられるように苦しくなる。
葉月は、自分の部屋に戻ると、制服から着替えもせずにベッドに倒れ込んだ。
(また、明日も、この笑顔を演じなきゃいけないんだな)
そう考えると、体の奥底から疲れがこみ上げてくる。本当の自分は、どこにいるんだろう。本当の自分は、どんな声で笑うんだろう。
ある夜、葉月は、いつものように自分の部屋で孤独と向き合っていた。そんな時、ふと開いた動画サイトで、ひとつの配信を見つける。
配信画面に映っていたのは、降り積もる雪の下で、優雅に舞い踊るとあるVTuberの姿だった。
「みんなー!今日は、みんなに素敵な歌をプレゼントしちゃうね!」
彼女は、まるで夜空に瞬く星のように、キラキラと輝いていた。その歌声は、葉月の心を震わせた。それは、まるで、凍りついた雪解け水が、温かな川となって、葉月の心を包み込むようだった。
「……すごい」
葉月は、画面の中の彼女に、すっかり心を奪われていた。彼女は、常に笑顔で、楽しそうに話していた。だが、葉月にはわかった。彼女の笑顔は、作り物なんかじゃない。心の底から溢れ出る、本物の笑顔だ。
「彼女みたいに、私も……」
葉月は、彼女の配信を見ながら、そうつぶやいた。 楽しそうに笑い、それはまるで自分のために笑っているようだった。
「私も、本当の自分で笑ってみたい」
葉月は、冷たい部屋の中で、自分の胸に手をあてた。
私もこんなふうにありのままの姿でいたい。
葉月は、そう強く願った。それは、傷つき、孤独を抱えて生きてきた葉月にとって、初めて見つけた、心の底から湧き上がる希望だった。

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