
デジタルイラストの描き方を基礎から学ぶライブ配信講座
2023年5月5日
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8min read
Magmaのアーティスト、Ryan “Eyekoo” Allanがホストを務めるライブ配信講座「Classroom」は、デジタルイラストの描き方を基礎から学びたい初心者向けのシリーズです。厚塗りのような絵画的なタッチを取り入れたいイラストレーターも、基本を見直しながら、キャンバスで一緒にスタディ(練習)してみてください。
Classroomのプレイリストです。最新の配信から順に並んでいます。
最初の回では、よい絵を描くための核となる要素のひとつから始めます。
明度(バリュー)
明度とは、ものがどれだけ明るいか、暗いかを表すものです。目が最初にとらえる情報のひとつで、説得力のある力強い絵を描くには、明度の理解が欠かせません。
そして、明度の関係、つまりある形がほかの形と比べてどれだけ明るいか暗いかによって、場面について多くのことが伝わります。特に、光の当たり方や奥行き、作者が見てほしい場所を示すうえで重要です。
この回の練習では、球と立方体という基本の形を、明度(グレーの濃淡)だけで塗り分けます。立体感を出し、形を際立たせるのが目的です。

静物の明度スタディ
2回目は1回目の内容をふまえて、シンプルな静物で明度のスタディをします。題材はおなじみのリンゴ。球よりも形に変化があり、それでいて取り組みやすいモチーフです。
まずは時間をかけて、絵を構成する明度ごとの形を見つけます。この段階では、目を細めて見るのがおすすめです。形がとらえやすくなり、細かい部分に気をとられずにすみます。
グレースケールでの作業に慣れ、光と影で考えられるようになったら、いよいよ色を加えていきましょう。

色の基本
3回目は、絵を描くうえで苦手に感じる人が多い、色の基本を解説します。場面の色に影響するものはたくさんあるので、取りかかるのをためらってしまうかもしれません。そこで今回は、シンプルな光の当て方でもう一度リンゴの静物を描き、難しく考えすぎないようにしています。

反射光と色
4回目では、もう少し変化のある静物に進みました。題材は白くてシンプルな形のモチーフですが、場面には強い色も入っています。
光は跳ね返ります。光が色のついたものに当たると、その色がまわりの物体にも映り込みます。とても繊細な変化のこともありますが、これによって絵の面白さと説得力がぐっと増します。

複雑なモチーフ
複雑なモチーフを描くときは、細部や、細部を形づくる要素にとらわれすぎないことが大切です。次の回では、面の向きが何度も変わる、くしゃくしゃの紙袋を題材にしました。
ここでは、描く時間の大半をズームアウトした状態で進めるのがポイントです。そうすれば全体の形と明度の構成に集中でき、大きな形から細部へと段階的に描き進められます。
もちろん、説得力のある絵にはパース(遠近法)も欠かせませんが、それはもう少しあとで扱います。

短時間で描く練習
絵の技術を上げるには時間がかかり、たくさん練習する必要があります。最初からすべてを一度にやろうとすると、少し退屈に感じるかもしれません。それよりも、特定の技術やモチーフに絞ったスタディを何度か繰り返すほうが効果的です。
そこで役立つのが、時間を区切った練習です。判断が早くなるうえ、一歩引いて絵を見直したり、フィードバックをもらったりする回数も増やせます。
配信では、同じ画像のセットを使って、時間と目的を変えて何種類か練習しました。
30秒の明度スタディ
180秒の明度スタディ
10ストロークの明度スタディ
上の3つを色でも繰り返す
同じモチーフを60秒と5分で描く
さらに同じモチーフで、短い明度スタディ、短い色のスタディ、3分のペインティング、最後に30分かけたペインティング

特に短いスケッチでは、完璧な絵を描くことが目的ではありません。むしろ、恥ずかしくなるほどの出来になるはずです。それでも、頭のウォームアップになり、考えるスピードも上がります。また、作品の中で意味のある判断を下すのに、どれくらい時間があるのかを実感できます。1分のスタディのあとでは、5分がとても長く感じられるはずです。
短い時間で多くのフィードバックを得られるのも利点です。60秒たったら手を止めて、どうすればもっとよくなったかを考える。この習慣は、締め切りの厳しい、描き込んだ作品に取り組むときに大いに役立ちます。短い練習を毎日続けたい人は、毎日描く習慣のつくり方も参考にしてください。
試してみたい人は、こちらの練習用テンプレートを使ってください。

静物のスタディ
壮大なファンタジーの風景を描きたい人も、キャラクターのポートレートを描きたい人も、静物画は光や質感、面白い形の組み合わせをとらえる練習にぴったりです。モチーフの組み合わせしだいでは、興味をひくストーリーを語ることもできます。静物画は、より大きな作品に必要な技術を磨くための練習の場なのです。
デジタルイラストの初心者なら、最初はとてもシンプルなものから始めましょう。リンゴのような1つのモチーフに、わかりやすい光を当てるだけで十分です。基本に集中したり、配色や光の当て方、ブラシの使い方をいろいろ試したりできます。
モチーフの数や素材を増やした複雑な静物に進むと、質感の表現や、場面の中で跳ね返る光の繊細な変化をじっくり追求できます。
Classroomの配信では、こうした長めのスタディも始めました。場面を分析し、短いスケッチを描いてから本番のペインティングに入れるだけの時間をとっています。スケッチの進め方はスケッチのコツでも紹介しています。参加者がリラックスしながらも集中して一緒に学び、これまでの配信で学んだことを生かせる回を目指しています。

岩と風景
岩は、スタディの題材としてとても面白いモチーフです。形や色、質感の可能性が豊富で、迫力のある風景画の土台になることもよくあります。山だって、大きな岩のようなものですよね。
これまでの回と同じく、形と明度が特に重要で、今回のClassroomでもそこにいちばん時間をかけました。大きな形をざっくり置いたあと、ブラシのタッチを細かくしながら、少しずつ小さな形へと描き進めます。
もちろん質感も考える必要があり、その出し方はいくつかあります。使うブラシとその動かし方で質感を出すこともできますし、硬い丸ブラシしかない場合は、岩の形に写真のテクスチャを重ねる方法もあります。テクスチャブラシを使った陰影のつけ方は、ドラゴンの描き方でも紹介しています。

Classroomでデジタルイラストの描き方を学ぶ
ひととおり基礎を扱ったので、これからのClassroomの配信は、スタディ中心の回になります。配信ごとに資料を用意し、1時間かけて基礎の技術を実際に使っていきます。Ryanがモチーフへの取り組み方を順を追って見せるので、初めての人や過去の回を見逃した人も、すぐに参加できます。
毎週、題材の異なる1時間のスタディ会を2回行います。詳しい情報や配信の通知を受け取るには、YouTubeチャンネルを登録して、通知ベルをオンにしてください。






